
7階「アートスペース福寿園」では、新野洋による『茶木化蝶 -ちゃのきちょうとなる-』展を開催中。
作家新野洋は、京都の茶の産地として知られる京都府山城南部を拠点とするアーティストです。これまで植物や動物の骨など、自然が生み出す造形に着目し作品を制作。国内外で発表し続けています。
本展では、山城南部の茶花や周辺に生息する生物たちをテーマとし、自然を観察するところから生まれたリアルかつファンタジックともいえる立体造形や、昆虫をモチーフとした「いきもの」たちの作品を展開いたします。
ひとつひとつ形の異なる葉や極小のおしべまで、合成樹脂で忠実に複製し着色。それらをパーツとし組み立てられた作品は、自然が生み出す造形の美をあらためて確認できるとともに、茶の産地ならではの生態系や自然の摂理、神秘までを想像させる機会となるでしょう。


加えて今回、作品とともに、この土地でかつて使用されていた茶筒など、南山城村の歴史文化を纏った古道具と合わせての展示は新たな試みとなります。
「私たちが意識せず、目を向けない場所にもたくさんの物語が存在し、同じように時間が流れている」。
そう新野が語るように、茶畑のミクロな世界、そして山城南部の文化歴史を起点とした創作は驚きと発見、そしてイマジネーションを喚起させる機会となるはずです。
春の訪れに、新野ならではの角度で自然の調和を再構築する、瑞々しいクリエーションをぜひご高覧くださいませ。
新野 洋『茶木化蝶 -ちゃのきちょうとなる-』
■会期: 2025年4月3日(木)~6月1日(日)
■会場: 福寿園京都本店 7階「アートスペース福寿園」
■開館日:木曜日~日曜日 11:00~17:30
■TEL: 080-5652-6266
